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僕の聖書『おやすみプンプン』名言まとめ

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おやすみプンプン名言集 1〜6巻編

誰がなんと言おうと、僕にとっての聖書は『おやすみプンプン』だった。いや、過去形ではない。いまでも何かあるたびに読み返す。

中学3年の頃から何度も何度も読んで、自分の精神を形成したのはこの作品だと思う。いつか内容を深く考察したいが、それはきちんと頭が働くときにやりたい。今は脳みそが死んでいるので、好きなセリフをピックアップするだけにとどめたい。

それにしても、昔の本を読み返すと新たな気づきがある、この現象はなんだろう。『おやすみプンプン』の1〜6巻を一気に読んだら、中3の頃には響かなかったはずの言葉がやけに胸に刺さった。

サブカル男子を産んだ、と揶揄される浅野いにおだが、私は彼がホンモノの天才だと信じてやまない。

 

 

1巻

誰だって生きてる限りご苦労ばかりじゃないすか。その定めだけは誰しも平等に逃れられませんよ。

僕ぁね!!ひとりでも生きていける!必要なら他人だって蹴り落とす覚悟だよ!!そんな業にまみれてるのが人間じゃないかね!?えぇー!?

 

2巻

人がどれだけ求め合っても傷つけ合っても、完全にわかり合えないのだとしたら、いったい何を信じてゆけばいいのだろう?なんてね。

でもボカァね!!その自由の先に本当の幸せがあるなんて思わない!!なぜなら「幸せ」とはその「瞬間」であって恒久的なものではないから!!

嗚呼!!人はいつだってありもしない真実を追い求める人生の迷い人だ!!だから僕わいつだって悲しいんだ!!人はなんて強欲で弱い生き物なんだろうって!!

今日のプンプンは、とってもひとりぼっちな気分です。こんな気持ちになるくらいなら、はじめからひとりぼっちだったらよかったのにと思いました。

今日は秋の日差しがなんだかとってもやわらかで、このままずっと目をつむっていたら、水みたいにどこまでも蒸発して飛んでゆけるんじゃないか。

 

3巻

冬の夜空は静けさが耳の奥に突き刺さるくらい、どこまでも透き通っています。

実はコーヒーのおいしさなんてまるでわかっていないプンプンでしたが、自分の気持ちが少しずつ黒く澱んでいることは、なんとなく、気付いていました。

彼女を幸せにすることが俺にとって一番の幸せってのは、人として小さすぎるかな?

みんながみんな幸せなんてあり得ると思うかい?人の幸せは他人の不幸の上に成り立ってるんだぜ?

どんな善人でも無意識に誰かを傷つけてるんだよ。

それとも世界中の不幸を引き受けるだけの勇気が君にあるってのかい?

……ま、恋愛なんて孤独っていう恐怖を和らげる麻薬みたいなもので、醒めた時に広がる更なる恐怖を味わいたくないなら、一人でいるのも決して間違いじゃないけど。

当たり前のように過ぎてゆく当たり前の日々は、当たり前の未来へきっと繋がっている。

ピースの足りないジグソーパズルのような気持ちを感じながら、それでも大人になるのが人間なのだと信じていた。

…自分は特別で、他人とは違う何かを持っていると信じてそれをずっと探していたよ。

…今はその頃の自分を「若かった」の一言で片付けて、でっち上げの屁理屈で帳尻を合わせてるんだ。

今はただ…器の中の水が表面張力の限界を超えて、一気にこぼれ出すように、心の何かが溢れ出すのを恐れながら、日常を過ごしてる。

  

4巻

彼女はきっと……僕みたいな人間は一生触れてはいけないものだったんだ。

それでも……美しいものを求めるのが人間。……弄ばれるのも人間。

壊すのもまた……人間。

たとえ、その神様と呼ばれる存在の正体が、どす黒い魔物だったとしても、それにすがるしかないのが人間なのかもしれない。

たった一人でいいから、頭のてっぺんからつま先まで1ミリの間違いもないくらい……完全にわかり合いたい。

その人と二人きりになれるなら、他には何もいらない。

…もし、知ったかぶりをするのが子供で、知らないふりをするのが大人だとしたら、まだまだ自分は子供なのかもしれない、とプンプンは思いました。

あたしは馬鹿だから、よくわかりませんけどね。

罪を背負った人間が本当に必要なものは罰じゃなくて、許される苦しみを知ることなんじゃないかって思うんです。

…なんだろ。今、この場所にはこんなにたくさん人がいるはずなのに、本物の人間が一人もいないような気がするのは。

どいつもこいつも一人残らずからっぽで、自分自身が誰なのかすらわからなくなってるんじゃないか?

 

6巻

でも、とかもし、とかきっと、とか…

…そんなわかりもしない先のことばかり、心配してどうすんのよ…

大切なのは今でしょっ!?今が未来に繋がってんだからサっ!!

どれだけ解り合うことを望んでたとしても、たとえ相手の気持ちが手に取るようにわかったとしても、受け入れる気持ちがないかぎり、解り合えることなんてないのよ。年をとればとるそど譲れないものって増えてくるから。

…きっとあたしがあたしである以上、この寂しさが埋まることはないのよね。

…今こうして雨宿りしてるみたいに、一時的な不安や孤独から逃げまわるだけがあたしの人生なんだとしたら、…なんて人生って悲しいんだろう。

 

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