事故
昨晩、私は後輩と連絡を取り合っていたのだが、そこで自分の思想のようなものを打ち明けた。思想というと大仰だが、要するに考え方みたいなものだ。齢21にして偉そうに。
怖かった。とても、怖かった。
自分について語るのは、やはり怖い。語れば語るほど、自分の底の浅さが露呈する気がして、でも一度スタートしてしまったらもう後には戻れなくて。考えが受け入れられなかったらどうしよう。受け入れられなかったとしても、自分の考えはこうだ、と表明してしまった以上、決別の恐れがある。
話を聞いてくれた後輩は、しっかりと受け止めてくれた。と思う。一方、心の醜い私は、話を聞いているときの返事の少なさに対して「この人は私に失望したのではないか」とやきもきした。話を聞いてたら口数減るの当たり前じゃね？？って話なのに。だいいち、失望されるということは、期待および評価されていると思っていたことになる。自惚れおじさん爆誕である。
しかも私は最終的に、中身のない謝罪を繰り返してしまった。これは由々しき事態である。ゆゆ式。まんがタイムきらら。けいおん！だと私は圧倒的にあずにゃん派だ。
何が由々しいかといえば、多分嫌われたなあ、って話だ。自分語りを散々したくせに謝罪を繰り返す先輩、冷静に考えてキモすぎる。私なら着拒してスパム報告だ。
3時くらいにしょげたまま寝落ちしたからだろうか、7時には起きた。米を研いでシャワーを浴びて、現在朝の8時である。コンビニに牛乳を買いに行った後、煙草を喫うため最寄りの喫煙所に来た。午前中に煙草を喫った日はろくな日にならないのだが、なぜか喫ってしまうんだよなぁ。なんだかなぁ。阿藤快。ご冥福をお祈りします。
自己開示欲求が高すぎることには、ほとほと困っている。自分のことをもっと知ってほしい。だからブログを書いている。
自分は何を考えているか、自分は何が好きか、自分は何が嫌いか、自分はどういう人間か、自分は、自分は、自分は。こんな考え方だからこそ、相手のこともたくさん知りたい。相手のパーソナリティを貪り、皿まで舐めつくしたい願望に支配されている。
恋愛とか関係なしに、共依存関係の人間がたくさんほしい、と真剣に思う。「自分なしじゃ生きられない」人がいればいるほど、私は幸福だ、と思えるのだ。これは真剣に言っている。「愛されたい」とよく言うが、要するに「必要とされたい」のだ。誰かのために生きていることを実感したい。
そんなことを考えているくせに、自分本位な行動をしてしまう矛盾にまみれた人間が私であって、評価されるはずはないのに、よくもまあぬけぬけと……と思いながら今私は買ってきた牛乳を使ってシチューを作っている。美味しくできたらいいなあ。ことこと。
拙者八方美人侍で候
誰が早漏だよ。
口では「好きな人に好かれていればいいよね〜」とか言っておきつつ、蓋を開けてみると私は承認欲求の塊であり、1人でも多くの人に好かれたい。
しかし、好きな人に好かれていればいい、と思っているのも事実だ。はてな？？
つまり、すべての人間が、それなりに好きなのだ。中学2年生の頃、部活の友人に「博愛主義者を気どるな、気持ち悪い」と言われたことがある。なぜ「気持ち悪い」のだろう。私はこの理由が未だにわからない。博愛主義は気持ち悪いのだろうか。
私が学童保育のお世話になっていた頃、自分の面倒を見てくれた先生がいる。ニックネームは「いんど」。色黒で、おでこにほくろがあったから、いんど。とても安直な、今思うと子どもらしいネーミング。
その先生みたいになりたくて、相手の気持ちを推し量って生きるようになった。言葉を選ぶようになった。「みんな」に優しい人を目指した。これが、友人に言わせてみれば気持ち悪い「博愛主義」の原点である。いんどみたいに行動できた時の自分が好きだ。だから、自分の行動原理はずっと変わらない。きっと、これからも。
でも、優しさだけは無理だ。嫌われたくない、がまさって、相手の本質的な幸せよりも肯定することによるその場しのぎの安堵を優先してしまう。
そんな嫌われたくない私は、早稲田大学（のボランティアセンター）主催のボランティアコンテストに向かう電車に揺られながらこれを書いている。人から必要とされる実感は湧くがサステナブルではない「ボランティア」。好き、でも好きじゃない。アンビバレント。
ただ、今自分が所属している団体は好きだ。関われる人が増えるのも嬉しいし、会う人みんな素敵。なにより、取り組みが単純に楽しい。だから続けている。
こんな自分が嫌いじゃないのが、何よりムカつく。
P.S.賞金20万円ゲッチュ
