ぐつぐつと煮立った鍋に
肩まで浸かったら
きっと僕は死んでしまうだろうな
なんて思いながら
かわいそうなマカロニを入れる
4分たって彼らをざるへ
冷たい水にさらして
白い息が止まった彼らを
さらに冷たいステンレスのボウルへ
細切りにしたハムときゅうりは
きっと初対面だから
スプーンだと混ざりにくくて
洗ったばかりの箸を差し込んだ
気持ち少なめのマヨネーズを浴びてもらって
皮を下にしてレモンを搾る
目に入れてしまったからか
彼らの涙で塩気は程よく
マヨネーズが嫌いな君と
住んでいた頃には会えなかった
彼らを和えることに
もう慣れてしまった